休職中に格安SIMに乗り換えた話で月々の固定費が大幅に減った実録レポート

うつ病で休職すると、収入が減るにもかかわらず生活費はほとんど変わらないため、家計のプレッシャーが一気に高まります。そんな状況の中で筆者が真っ先に取り組んだのが、スマートフォンの通信費の見直しでした。これが「休職中に格安SIMに乗り換えた話」の始まりです。結論から言えば、日本通信SIMをメイン回線に、楽天モバイルをサブ回線に、そして楽天株主優待のSIMを子どものスマホに入れるという3段構えの運用にたどり着いたことで、通信費の固定費をほぼゼロに近いレベルまで圧縮することができました。この記事では、その具体的なプロセスと選んだ理由、実際に使ってみてわかったこと、さらに同じような境遇の方が参考にできるよう手順や注意点まで詳しく解説します。

休職中に格安SIMに乗り換えた話の背景:うつ病で気づいた固定費の重さ

うつ病の診断を受けて休職すると、まず直面するのが収入の激減です。傷病手当金が支給されるとはいえ、受け取れる金額は標準報酬日額のおよそ3分の2にとどまります。つまり、これまで当たり前に払えていた固定費が、突然「重い負担」として意識されるようになります。筆者の場合、休職前は大手キャリアのスマートフォン料金として毎月8,000円から9,000円ほどを支払っていました。これが家族分となると、あっという間に2万円を超える規模になります。

うつ病療養中は、お金の不安そのものがストレスになり、症状の回復を妨げます。だからこそ、固定費の見直しは単なる節約ではなく、療養環境を整えるための「医療的な行動」とも言えます。筆者は主治医からも「生活のストレスを減らすことを意識してください」と言われており、通信費の見直しはその一環として取り組みました。

問題は、うつ病のまっただ中にいると、情報収集や比較検討といった作業が非常に重く感じられることです。頭がぼんやりして、複数のプランを並べて比較するだけで疲弊してしまいます。だからこそ、この記事では「どんな順番で考えればよいか」をできるだけシンプルにまとめることを意識しています。

最初に決めるべきことは「メイン回線を何にするか」です。サブ回線や家族回線は、メイン回線が決まってから考えるほうが選択肢が絞られてわかりやすくなります。筆者はまずメイン回線として日本通信SIMを選び、その後でサブ回線と子ども用回線を決めました。この順番にしたことで、迷う時間を大幅に短縮できました。

大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを躊躇する理由の一つが「手続きが面倒そう」という不安です。しかし実際には、MNP(携帯番号ポータビリティ)の手続きはオンラインで完結するケースがほとんどで、SIMカードが届いたら差し替えるだけという単純な作業です。うつ病で気力が落ちている時期でも、段階を追えば十分に対応できる手続き量です。むしろ、手続きを先延ばしにして毎月高い料金を払い続けるほうが、精神的な負担が積み重なります。

固定費を見直す順番として、通信費は効果が出るまでのスピードが速く、しかも毎月確実に恩恵を受け続けられるという点で優先度が高いカテゴリーです。電力会社の切り替えや保険の見直しも大切ですが、通信費は手続きの複雑さと節約効果のバランスが取りやすいため、休職中に最初に手をつけるテーマとして非常に適しています。

休職中に格安SIMに乗り換えた話の核心:日本通信SIMを選んだ理由と実際の使い心地

メイン回線として日本通信SIMを選んだ最大の理由は、月額料金の低さと通話定額プランのわかりやすさです。日本通信SIMは、NTTドコモの回線を使ったMVNO(仮想移動体通信事業者)で、ドコモのエリアがそのまま使えるため、地方在住の筆者でも通信品質に不安を感じる場面がほとんどありませんでした。

日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン」は、月額290円(税込)から使えるという驚きの価格設定です。もちろんデータ容量に制限があるため、大量にデータを使う場合は追加料金がかかりますが、自宅にWi-Fi環境がある休職中の生活スタイルであれば、モバイルデータ通信の使用量は意外に少なく済みます。筆者の場合、自宅療養がメインの生活になったことで、月に使うモバイルデータが3GB以下に収まる月がほとんどでした。

通話についても、日本通信SIMは「70分無料通話付き」のプランが用意されており、医療機関への予約電話や役所への問い合わせなど、休職中に必要になりがちな電話にも対応できます。70分を超えた分は11円/30秒という料金ですが、通話の多い月でも追加料金はほとんど発生しませんでした。

実際に使い始めて気になった点としては、昼間の時間帯(特に12時から13時)に通信速度が遅くなることがあるという点です。これはMVNO全般に見られる特性で、日本通信SIMも例外ではありません。ただし、休職中は急ぎで大容量ファイルをダウンロードするような作業をする機会は少なく、SNSの閲覧やメッセージのやり取り程度であれば大きなストレスは感じませんでした。速度よりも月額料金の低さを優先するなら、日本通信SIMは非常に合理的な選択です。

乗り換えの手続きは、まず大手キャリアのアプリもしくはウェブサイトでMNP予約番号を取得し、日本通信SIMの申し込みページからそれを入力するという流れです。SIMカードは数日で届き、同梱されている説明書に従ってAPN設定(スマートフォンがインターネットに接続するための設定)を行えば完了します。APN設定は画面の指示に従って進めるだけで、専門的な知識は必要ありません。

日本通信SIMへの乗り換えで、筆者のメイン回線の月額料金は8,000円台から1,000円台にまで下がりました。年間に換算すると8万円以上の差になります。この削減効果は、休職中の家計において非常に大きなインパクトをもたらしました。

もう一点、日本通信SIMを選んで良かったと感じるのは、契約期間の縛りがないことです。大手キャリアでは2年縛りの契約が一般的で、途中解約には違約金が発生するケースがありましたが、日本通信SIMは月単位で契約を続けるスタイルのため、生活状況が変わったときに柔軟に対応できます。休職中という不安定な状況では、このような柔軟性が精神的な安心感につながります。

休職中に格安SIMに乗り換えた話から広がった活用法:楽天モバイルのサブ回線と株主優待SIMの組み合わせ

メイン回線を日本通信SIMに切り替えた後、次に取り組んだのがサブ回線の導入です。2つ目の番号として楽天モバイルを選んだ理由は、料金プランのシンプルさと、使い方によっては実質的に無料で運用できる可能性があるからです。

楽天モバイルの料金プランは、使ったデータ量に応じて料金が変わる段階制を採用しています。月に3GB以内であれば1,078円(税込)、20GB以内であれば2,178円(税込)というように、使った分だけ払う仕組みになっています。さらに、楽天リンクというアプリを使えば国内通話が何分でも無料になるため、通話コストをゼロにすることができます。

サブ回線を持つ最大のメリットは、メイン回線が圏外になるエリアや通信障害が起きた際のバックアップになることです。日本通信SIMはドコモ回線を使っているため、楽天モバイルのau回線パートナーエリアと組み合わせることで、通信の安定性が大幅に向上します。うつ病の療養中は通院が欠かせませんが、病院への道中で通信が途切れると余計なストレスになります。サブ回線があることで、そういった不安が減りました。

また、楽天モバイルを2つ目の番号として持つことで、仕事関係の連絡先と私的な連絡先を分けて管理しやすくなるという副次的なメリットもありました。休職中は職場との連絡を意図的に制限することが療養において重要ですが、番号を分けることでその管理が物理的にしやすくなります。デジタルの境界線を作ることが、心理的な境界線の維持を助けてくれます。

さらに、筆者が活用しているのが楽天の株主優待として提供されるSIMカードです。楽天グループの株式を一定数保有していると、楽天モバイルのSIMが無料で提供される株主優待があります(提供条件や内容は時期によって異なるため、最新情報の確認が必要です)。この優待SIMを子どものスマートフォンに入れることで、子どもの回線を追加コストなしで持つことができています。

株主優待のSIMを活用することで、子どもの通信費の固定費がゼロになり、学校への連絡や家族間のやり取りが無料でできる状態を実現しています。子どもが外出先から連絡を取れる手段を確保しながら、費用を一切かけないというのは、休職中の家計においてこの上なく助かる仕組みです。

楽天モバイルのSIMを子ども用スマートフォンで使う場合の注意点として、子どもが楽天リンクアプリを使いこなせるかという点があります。ただ、操作自体は難しくなく、筆者の子どもは短時間で使い方を覚えました。家族間の連絡はLINEと楽天リンクを組み合わせることで、通話もメッセージも無料でやり取りできる環境が整っています。

3回線をまとめた月額の合計としては、日本通信SIMのメイン回線が1,000円前後、楽天モバイルのサブ回線が最低プランの1,078円、子どもの株主優待SIMが0円という構成です。合計しても2,000円台で家族の通信環境が整う計算になり、以前の月額2万円超という状況と比べると、差額が毎月1万8,000円近くに上ります。年換算では20万円以上の節約です。

休職中に格安SIMに乗り換えた話を参考にする方へ:乗り換え前に確認すべき注意点と手順

格安SIMへの乗り換えを検討している方に向けて、実際にやってみてわかった注意点と、スムーズに進めるための手順をまとめます。特に、うつ病や体調不良で気力が低下している状態での作業になる場合は、無理をせず段階的に進めることを強くおすすめします。

まず確認すべき点の1つ目は、現在使っているスマートフォンが乗り換え先のSIMに対応しているかどうかです。大手キャリアで購入した端末は「SIMロック」がかかっている場合があり、そのままでは他社のSIMが使えないことがあります。SIMロック解除は、各キャリアのマイページやアプリから無料で行えることがほとんどです。端末の購入から一定期間が経過している必要がある場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

2つ目の確認事項は、現在の契約に解約金や違約金が発生するかどうかです。大手キャリアでも、近年は2年縛りを廃止したり、解約金を大幅に引き下げたりする動きが進んでいます。ただし、分割払いで購入した端末が残債として残っている場合は、解約後も支払いが続くため注意が必要です。月々の通信料に端末代金が含まれている場合は、内訳を確認してから判断しましょう。

3つ目は、メールアドレスの変更です。大手キャリアが提供するメールアドレス(@docomo.ne.jpや@softbank.ne.jpなど)は、そのキャリアを解約すると使えなくなります。銀行や通販サービスの登録メールアドレスとして使っている場合は、Gmailなどのフリーメールに変更しておく必要があります。この作業は少し手間がかかるため、SIMの切り替えより前に取り組んでおくと安心です。

乗り換えの手順としては、まずMNP予約番号を取得し、次に乗り換え先のサービスに申し込み、SIMが届いたら設定するという3ステップが基本です。1日ですべてを終わらせようとせず、日を分けて少しずつ進めることで、体への負担を最小限に抑えられます。

MNP予約番号は、キャリアのウェブサイトまたはアプリから取得できます。番号には有効期限(通常15日間)があるため、取得したら早めに申し込み手続きを進めましょう。申し込みはオンラインで完結します。本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)をスマートフォンで撮影してアップロードする方式が一般的です。

SIMカードが届いたら、古いSIMを抜いて新しいSIMを差し込み、APN設定を行います。APNとは「Access Point Name」の略で、スマートフォンがインターネットに接続する際の経路を設定するものです。難しく聞こえますが、実際にはスマートフォンの設定画面で会社名と数桁のIDを入力するだけです。乗り換え先のサービスが提供する設定マニュアルに従えば、技術的な知識がなくても問題ありません。

うつ病で判断力や集中力が低下している状態で乗り換えを進める場合は、信頼できる家族や友人にサポートを頼むことをためらわないでください。一人で抱え込むことで体調が悪化するリスクを考えれば、協力を求めることは賢明な判断です。

設定が完了したら、通話・データ通信・SMS送受信が正常に動作するかを確認しましょう。問題が発生した場合は、乗り換え先のカスタマーサポートに連絡することで多くのケースは解決できます。日本通信SIMや楽天モバイルは、チャットサポートや電話サポートを用意しています。

なお、楽天の株主優待SIMを活用したい場合は、楽天グループ株式を一定数保有している必要があります。株式投資には元本割れのリスクがあるため、あくまでも「投資を既にしている場合に受け取れる副次的なメリット」として考えるのが適切です。SIMのためだけに株を買うことは推奨しません。

休職中に格安SIMに乗り換えた話のまとめ:固定費削減が療養の安心感につながった

この記事では、うつ病による休職をきっかけに格安SIMへ乗り換えた経緯と、日本通信SIM・楽天モバイル・楽天株主優待SIMという3つの回線を組み合わせて通信費を大幅に削減した実録をお伝えしてきました。

休職中に格安SIMに乗り換えた話の核心は、「少しの行動で毎月の負担が恒久的に減る」という点です。一度乗り換えてしまえば、その後は何もしなくてもずっと安い料金が続きます。これは、休職中の節約行動の中でも特に費用対効果の高い取り組みです。

筆者が体験した変化をまとめると、まずメイン回線を日本通信SIMに切り替えたことで月額料金が大幅に低下しました。次に楽天モバイルをサブ回線として追加することで、通信の安定性と電話番号の使い分けを実現しました。そして楽天の株主優待SIMを子どものスマートフォンに活用することで、子どもとの連絡手段を確保しながら固定費をゼロに抑えることができました。この3つの組み合わせが、家族全体の通信費を月2万円超から2,000円台にまで圧縮する結果をもたらしました。

うつ病の療養中にこうした手続きを行うことへのハードルは確かに存在します。しかし、段階的に、無理のないペースで取り組めば、決して乗り越えられない壁ではありません。むしろ固定費が下がることで心理的なプレッシャーが軽減され、療養に集中しやすい環境が整います。

休職中に格安SIMに乗り換えた話が、同じような状況で悩んでいる方の背中を少し押す情報になれば、これ以上嬉しいことはありません。通信費の見直しは、今日から始められる最も手軽な固定費削減の一歩です。ぜひ、自分のペースで取り組んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました